◆◇◆ 4日め/黄龍〜成都 ◆◇◆ 帰りの道のりは行きよりも1kmほど短いらしい。 標高3,100mまで戻れるという嬉しさで自然と足は速まる。 3,100mでも十分高いんだけどね。 |
祠? |
祠かと思って近づいたら何もなかった。石が積んであるだけ。
黄龍古寺。 |
こんな高いところにお寺を作った気持ち、なんとなく、わかる気がします。黄龍の美しさは大自然の賜物だけど、 何かにありがとうとお礼を言いたくなります。何かに手をあわせたくなるような気持ちになります。
黄龍古寺の前で同じツアーの人達に何人か会いました。「しんどい〜、つらい〜」と言う人達に「五彩池すばらしい ですよ!もう少し!」と励ます。本当にしんどい思いして上るだけの価値はあります。
相変わらず。 |
しばらく降りると相変わらず水はなし。
雲と山。 |
振り返って雪を頂いた山を見て、しんみり。
案内板。 |
道中こまめにある案内板。あっという間に五彩池から1.6kmも歩いたようでした。本当にあっという間。降りるのは早いなぁ。
道。 |
殆どの道からいろんな景色は見れない。左右木々ばかりで、例え水がある時期でもあまり美しい景色を楽しむことは できないだろう。なので行きの道を逆行する輩もたくさんいるらしい。実際私があがっているときも逆行して降りてくる 人達が結構いた。狭い道のところなど、しんどいのに立ち止まって場所を譲って(中国人には敵いまへん)また歩き出す。 自分のペースが乱れるのはつらかったけど、でも、この帰りの道中の景色を見てるとそれも仕方ないかな・・・などとも思う。
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時々こんな景色も見えるけどね。一応展望台らしきものもあって、水が豊富な時期ならそれなりの景色も 楽しめるとは思うけれど・・・・
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階段も割りと多く、下を向いて歩くことも多い。
上る人達。 |
潅木の合間から、行きの道が見える。もうお昼過ぎてるのに上る人がたくさんいるらしい。黄龍泊まりならそういう スケジュールになるのかな。
私。 |
酸素を残しても飛行機にはもって入れないし、全部吸ってしまうしかない。というわけで酸素2本、全部一人で吸いました。 これぞ我が人生最大の贅沢ではなかろうか!?酸素思いっきり吸いまくり。 ちょっと歩いては吸い、また歩いて立ち止まっては吸い。座って吸い。立ち上がって吸い。
もう、酸素でうっとり。
再度申し上げるが、高山病は本当につらい。例えていうなら、ヘロヘロに疲れきってるところに、タチの悪い保存の悪い日本酒を一升ほど、 食べ物なしでガブガブ飲んだ翌日のひどい二日酔いのような状態である。ちょっと大げさ?でもね、割れそうな頭痛と吐き気、 横になってもおさまらない眩暈、体の重さ、けだるさ。そして息苦しさ。まさに同じなんです。空気を吸っても吸っても薄い酸素。 プーノで私は、このまま死んでしまうのではないかと何度か思いました。それくらい息苦しさと胸の重さ、頭痛と吐き気はひどかった。 これが平地に戻った途端ケロリと治ってしまうのだから不思議。いつかもう一度南米へ行ってチチカカ湖をリベンジ!と思いつつ、 きっとたぶん行かないだろう。あんな状態、二度となりたくない・・・。
この時点で3,000m軽く越えているというのに酸素を吸いまくっているので気分は上々。行きのつらさが嘘のようであった。
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一休みした東屋で。しっとりした空気、緑の綺麗な苔や柔らかな陽射し。そして酸素。出口までの1時間半、のぼりに比べると まったく気分も体調も違うのでありました。あの五彩池を自分の目で見た!という満足感もあるんですけどね。
ついたついた。 |
やっと出口〜。これからご飯食べてバスで空港まで一時間半。
出口から左方面。 |
この周りは九寨溝同様ホテルが林立してます。これから黄龍まであがる人達・・・。中国人ばかりです・・・。 本当にこの旅行中、欧米人は数えるほどしか見てないし、日本人の別のツアーなどとも遭遇せず。中国人漬けでございました。
入り口。 |
右側がこれから黄龍をあがる人達。左側が降りてきた人達。
チケット売り場。 |
まだまだチケット売り場も人がいっぱい。そういえば私、あがるときは入り口でここまで周りを見る余裕ありませんでしたわ。
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ホテルの中。まだ建設中で、ところどころ、ビニールシートがかかっていたり、工事中だったり。 なのに客呼んでレストランで食べさせるって・・・・ちなみにトイレも工事中。ドアはちゃんと閉まらないし 水の出も悪いし。工事中だからですよね!?
ビール♪ |
2日間我慢したんだもん、と、3,000m越えてる場所なのに2本いただきました。美味しかった・・・(TT)。しみじみ。 この旅行中一番美味しかったビールでございました。高山病にもならず、黄龍の五彩池をたっぷり眺めて無事戻れた嬉しさと 旅行中なのに2日も我慢した私、本当に偉い。偉いよね。あとはバスだし、空港は3,500m越えてるけど飛行機に乗るまでだし。 もうどうなってもいい、ビール、ビール!という気分でありました。
隣にあるのはホットファンタオレンジ。ファンタオレンジのホット。ホットなファンタオレンジ。・・・飲めるかー!?
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バスに乗って来た道を戻ります。ビール2本飲んだけど殆ど酔わず。たった2本だもんね。それともたくさん酸素 吸いまくったから?
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ホテルなどが林立してるのは入り口周りのほんの狭い地域。すぐ山ばかりの景色になります。
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周りは険しい山々ばかり。雪も残ってて、寒いだろうな・・・とぼんやり考えながら眺めてました。
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道はカーブも多く、乗り物酔いする人ならすぐダウンしちゃうだろうなというドライブ。 そうそう、これから成都に戻るのですが、オプションで川劇を見ることもできます。一人4000円だったかな? 川劇は私も前回桂林で見て大好きになったのですが一人4000円はちと高い。高いし、翌月京劇見に行くし、 なんだか気が進まなくて結局行きませんでした。
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このドライブ中一番標高が高いところ。4,300mだったかな?バスからは降りませんでした。 降りて写真撮ったらお金とられるんですって。(^^;;バスも止まらず、そのあたりだけゆっくり走ったバスから 写真を撮りました。
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私はドライブが好き。バスでも、普通の車でも。空港までのドライブは普段見ることのない高い険しい山々を 眺めることができて、ビールも飲んでご飯も食べて気分も良く、黄龍の景色を思い出したり、残ったお水を 飲んだり、とても楽しいドライブでした。