2002.12.07 |
夫は、お酒が飲めない。
まるっきり飲めないわけではないのだが、ビールをコップ一杯飲んだだけで首から耳から顔から真っ赤になりまことに見苦しい有様になり、ひたすら眠くなるらしい。
もちろんたくさん飲めない。時々何を思ってか「ビール飲みたい」などとほざくが、正直言って「貴様たったそれっぽっちでいいのか!!」と怒ってしまう量で満足するのである。
安上がりなもんである。
私は家ではほとんど飲まない。
飲むときはたいてい、外。
仕事の帰りに友達と立ち飲み(梅田の”もんちゃん”はお気に入り)に行ったり、仕事先で飲んだり。
だけど家でゆっくり飲みたいときもある。
夫はすーぐ煙草だなんだと席を立ってしまうので一人で飲むのもつまらないから、滅多に飲まないのだけど、やっぱり飲みたいときもある。いっぱい料理を作って、ゆっくり楽しんで味わいたい時もあるのだ。
我が家では美味しいワインを買って、常に冷蔵庫で冷やしている。
大好きなドイツの白ワインである。
夫婦揃ってドイツの白ワインに惚れたのは、結婚一年目、夫婦揃っての東京出張の時から。
当時夫婦で同じ会社の同じ開発グループにいた。大阪勤務だったが、ある日東京本社にグループ全体で出張になった。
出張は金曜日で、そのまま泊まり、次の日は夫と二人、浅草方面を見物して大阪に戻った。
寅さんのファンの私の提案だったことは言うまでもない。
一時期東京に住んでいた夫は文句言わずに案内してくれた。寅さんの生まれ故郷葛飾柴又、産湯をつかった帝釈天を見て満足の私、団子を食べて満足、満足の夫。
そして帰り道、上野駅の構内でワインを売っていて、暑くてのどの渇いていた私は何種類か試飲し、その中の一本がとっても美味しかったので買って帰った。
大阪に戻ってキンキンに冷やし、飲んでみたところ美味しい!と夫も惚れこんだというわけ。勿論、2杯めから、夫は三ツ矢サイダーで割るけどね。
しかし、ワインブームが全国的に広がり、今ではどこのスーパーにも必ずワインがたくさん並ぶ現在に至っても、このワインは見たことがない。
そのとき試飲したのは4種類くらいで、そのうち2種類はそれから2、3年してから大阪でも見るようになった。もちろん買って飲んだ。
が、あのとき買った一番美味しかったワインは、未だに見かけない。一時期探し回ったけれど最近はもう諦めた。似たようなものはあるのだが違うのだ。
でも今でも大事に空き瓶をとってある。いつかもう一度飲めたらいいな。
仕事の関係で年に1,2度、南港のインテックスを利用する。
休憩時間に他の展示をふらふら見て回ってるときにワインのお店を見つけ、試飲したところ割合美味しかったので注文し、その後も定期的に購入するようになった。普段は割と高いワインしか扱わないこのお店も時期によっては在庫処分で結構安くなる。その時を狙って注文するのである。嗚呼貧乏性な私。
いつかここで扱う貴腐ワインを2ダースくらい買ってみたいもんである。
日本酒は辛口が好き。赤ワインはフルボディが好き。白ワインは甘めのほうが好き。
いつも冷蔵庫にキープしているこの白ワインは、一本丸々一人で飲んでも、殆ど酔わない。次の日も頭スッキリ。
というわけで、今日も一本。