4月終わりに、友人宅に遊びに行ったときに着てった着物。
帰宅し、旦那に写してもらった。
着物は仕事先の近くのリサイクル屋さんで購入、単で、値段はなんと300円!3,000円じゃないんですよ、30,000円でもないんですよ、300円なんです、ええ、はい、300円。背中の内側に汚れがある。薄い汚れで、表からは勿論見えないし、お買い得、お買い得。
去年の友人の結婚披露宴のために自分で着付けする!と決めて以来、本と首っ引きでにらめっこしつつ、どうにか着付けを覚えた。どこかに習いに行ったわけではないので正式なきっちりした着付けではないが、なんとかなるもんである。着付けをしようと決めて、母が着物と一緒に送ってくれた本を眺めつつ、毎週日曜日の午後1〜2時間、そして披露宴前一週間は毎晩、練習用のウールの着物で、頑張った。回数こなせば本当になんとかなるもんである。一度二度と着る度に簡単な方法、省略できる部分、あとで苦しくない締め方、そんなものを覚えて行った。それ以来、遊びに行くときも時々着て行った。歌舞伎にも着て行った。
最近は着付け時間も、普段着のこんな着物なら15分未満である。肌襦袢は着ない。タンクトップか、キャミの上に長襦袢である。その上に母が作ってくれた、市田ひろみさん推薦の補正道具を附けて長襦袢。補正道具といっても折ったタオルに紐がついているだけのものだけれど、バスタオルを何枚も巻いて補正していたことに比べれば本当にお手軽で、簡単。便利なものなのだ。そして着物、帯。
時代劇を見ていると、本当に、いかにも「今さっき着付けてもらいました」という人もいれば、まるで普段着のように身についている人もいる。私も、どうせ着るなら自然に、そして粋に着こなしてみたいものである。鬼平に出てくるおまさのように、角出しの後姿も粋に、かっちょよくすっきりと着てみたい。
ところでこのキモノ、丈が短い。おはしょりがキレイに出ない。150cmそこそこの身長だとぴったりなんだろな。帯は歌舞伎にも締めていった、義母に買っていただいた半幅、リバーシブルなので今回は赤を使う。帯締めは省略、帯揚げのみ。半襟は白のまま。
キモノって便利である。太っても痩せても大丈夫。それに私のこのごつい二の腕も隠してくれる優れもの。そしてなんとなくおしとやかに見えるそうだ。着物好きな母に小さい頃からしょっちゅうキモノを着せられていた私は、歩き方が特に変わるわけでもなく、時間に追われれば階段だろうが駅のホームだろうがバッグを振り回しつつたったかたったか走りまくるのだが、きっとじっとしていたら、ええとこのマダァムに見てくれる人も、もしかしたらいるかもしれない。
だけど、食べても苦しくならないよう、胃の上で紐を結ばない、帯も加減して締める、などしている私は、着物を着ていてもおなかいっぱいなんでも食べれる。和洋中華、ドンと来いである。これじゃええとこのマダァムになんて絶対見てもらえない・・・。
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