さて、カメである。
これはいつのまにか夫が写していた。
きいっ。
でも恵美子さんちのカメは賢い。声のするほうに頭を伸ばしてくるのである。むぅ。なかなかやるではないか。賢いではないか。うちのハム達なんて呼んでも呼んでも無視するときはとことん無視するんだもん。あいつらめ。
少し大きくて、呼んだらこっちを向いてくれるのはちびすけちゃんである。つい、ひいきにしてしまうが、何、ひいきにするといってもおやつなどはあげられない。冬の間は何も食べないのだそうだ。ちょっと残念だった。

そしてたーちゃんである。たーーーーーーーーちゃあああああああああああああああああああん。本当に可愛くて可愛くて、できることならむぎゅっとだっこしたかった。冬眠から覚めたばかりのようで、少しづつ、うごうご、動き出したようだった。でも可愛い。見ていた、とある団体のメンバーは全員とろとろのとろけ状態である。こう、間近でまじまじと見たのは全員初めてだったのではないだろうか?勿論私も初めてである。ペットショップで見たような覚えはあるが、たーちゃんの種類だったかどうかはわからない。とにかく、お初の一日だったのである。たーちゃんは冬だから丸々としてるのかな?これで春になればすっかり痩せてしまうのかしら。こんなに丸々としてむちむちとして可愛いのに、痩せてしまうのは少しもったいない気もする。寝てるだけで痩せられるなんて、少し羨ましい。ちょっと羨ましい。だいぶん羨ましい。かなり羨ましい。すっごく羨ましい。
夜寝てる時、ふうこちゃんなり、たーちゃんなりが「かまってくれ、出してくれ、遊んでくれ」と騒いだら、こっそり起き出してケージの前に行って、お話するのだ、遊ぶのだ、と密かに思っていたのだが、ぐっすり熟睡。気がつけば朝だった。ちょっと残念。夜行性の子達は、ほんと、夜中に見ると生き生きしてるから。
たーちゃんは、次の日、すごく可愛い仕草をしてくれた。恵美子さんの呼ぶ「たー坊!」という声に反応して、後ろ足で立って両手を上に伸ばした。勿論恵美子さんは葡萄を用意して待っていたわけだが、たーちゃんはそれに届かなかった。手は短いので、顔の前程度にしか上がらない。それもまた可愛いのだが。・・・届かなかったのに、もらった「つもり」で、手をクチに持っていき、食べる「つもり」。そして食べた「つもり。・・・・・・・・・・・・・・・「たー坊、取ってへん取ってへん」と突っ込む一同だった。でも「空を掴むたー坊」、最高に可愛かった。たーちゃん。ところでこの「たー坊!」の呼びかけだが、私達が「たーちゃん!」と呼んでも両手を伸ばしたりはしない。恵美子さんの声にだけ反応していた。すごいなぁ、いいなぁ、恵美子さん。たーちゃん、賢いなぁ。たーちゃん、可愛いなぁ。毛は思ったよりも軟らかだった。もとちゃんを見た後だったせいかとても硬そうに見えたのだ。

そしてこの2年来の私のアイドル、ヒロシ君である。なんて可愛いのかしらっっっ!公園で木の実をほおばるシマリス、人の手から何かもらうシマリス、映画の中の1シーンのような光景にとても憧れていた。ヒロシくん、あなたのことよおおおおおお。
だがしかし、緊張して見つめる私にヒロシくんの動きはすばやすぎた。早い。以前私はこぐちたんちでロボの実樹ちゃんを見て、その動きに視線がついていけなかったことがあったが、ヒロシ君はそれ以上だった。早い。早すぎる。たいしたものである。むむ。興奮するともっと早い。バクテンを繰り返すヒロシくん、興奮したのか!?恵美子さんがアニマルルームの戸を閉めて、ケージからヒロシ君を出してくれた。そしてだっこの仕方を教えてくれて、私に、そっとだっこさせてくれた。尻尾を丸めて小さく、小さく私の手に収まるヒロシくん。あああああああああああこのまま持って帰るううううううううううううううう。と思ったその時、ヒロシくんが私の指を軽く噛んだ。歯形がつくほどではないが、執拗に何度も同じ指を噛んだ。なぜ!?なぜ!?・・・そうだ、私ってば、朝ご飯のデザートだった葡萄を、よせばいいのに、たーんと食べたのだ。1時間後には石焼きビビンバを食べにいくことがわかっていたのに、卵もベーコンもパンもジュースも紅茶も葡萄も、がんがん食べてしまっていて、その葡萄の匂いが指にしっかりついていたのだった。アタシのばかばかばかっ。せっかくせっかくせっかくヒロシくんが私の手のなかにいるというのに、アタシのばかばかばかぁっ。その後はヒロシ君は部屋の中を散歩。つかまらないのだ、これが。出かける時間が迫ってきてるので、恵美子さんとだんなさまは一生懸命、なんとか捕まえようとしたが、驚かしたらだめだし、姿勢を低くして、恵美子さんは根気良く呼びかけていた。今までは畳を叩けば寄ってきていたのかな?床がフローリングになったので音が違うから、寄ってこないのかな?足の回りを何度もヒロシくんが通った。あああこのまま足によじ登ってくれたら、くれたら、たら、ららららららら、と想像してヨダレを垂らしそうになる私。結局よじ登ってはくれなかったが、軽く飛び跳ねるようにして歩き回るヒロシをじっくり見れて、やっぱり幸せな私だった。

最後の一枚が、ごめんなさい、ふうこちゃんである。なんでこんな写真しかないんだああっ。泊まった夜、横浜は中華街で食べて飲んで帰ったとき、恵美子さんがふうこちゃんをだっこさせてくれた。というか、ノックアウトさせてくれた。ふうこちゃんはなでなでしてもらったら目を閉じてうっとりして全身の力が抜けるのである。恵美子さんがだっこさせてくれた。たーちゃんより重い。当たり前であるが。膝に乗せて右手でだっこ。左手で頬をなでなでなで。いつまでもいつまーでもうっとりしていてくれた。なんて可愛いの、ふうこちゃん。プレは団体生活をする習性からか、その中で下っ端と上役がいるらしい。下っ端は上役の毛繕いをしたりするらしい。来た当初、ふうこちゃんはだんなさまの頭の毛繕いをしてだんなさまに悲鳴をあげさせていたらしい。しかし今、私がなでていて、ふうこちゃんはうっとりしている。これってどゆこと?もう、ふうこちゃんは、下っ端じゃぁないってこと?ってことは私が下っ端ってこと?・・・・でもいいの、こんなに可愛くてずっしり重たいふうこちゃんをだっこさせてもらってなでなでさせてもらって、私、文句はいいません、はい。

恵美子さんちは、ほんとに居心地が良かったです。広くて明るくて、部屋の中はとても綺麗で。恵美子さんもだんなさまもとても感じがよくて、暖かく接してくださいました。会いたかった恵美子さんと会えて良かった。だんなさまとお話もできてよかった。綺麗な写真見せてくださってありがとうございました。恵美子さん、元気で可愛い赤ちゃん産んでくださいね。大丈夫、とある団体の関西メンバーからの安産のお守りがあるから!またお会いしたいです。今度はきっと、大阪で!


戻る