今年も、年に１度の京劇鑑賞にでかけた。
２月の頭くらいだったかにチケットを確保していたのだけど、その後いろんなことが、いろんなことが あって、すっかり忘れていた。たぶん贔屓の上海京劇じゃなかったことも原因のひとつと考えられます。はい。
それはともかく、台風が近づく土曜日、はっと気づいて出かけたのはＮＨＫ大阪ホール。
今年は上海京劇じゃないし、演目は孫悟空だし、予備知識はいらないと油断していたから、本当に何も調べずに あわてて出かけたのでありました。
４時の開演にあわせて車で出かける。少し体調がよくないので、暖かい服装にする。去年、おととしと着物で 出かけたけれど、今年はそんな気分じゃないし、冷房がきいてるだろうし、髪もおろしたままで、暖かい服装にする。 かぶりつきだから、またドライアイスまみれになるかもしれないのだ。かぶりつきにはそんな危険もあるのだ。
軽くお茶して、パンフレットを買って、席につく。かぶりつきはなんだか気分いいねぇ。ああ、今年は舞台はこれだけ かな。５月、６月、体調がえらいこっちゃになってたので、せっかく仁左様がいらしてるのに歌舞伎もおあずけ。 それどころじゃなかったのよねぇ・・・なんて思いながら、パンフレットに目を通す。
よく知ってるあらすじだから、上演中は字幕もパンフレットもいらないな、と思って気がついた。・・・オペラグラス 忘れた。かぶりつきでも必須なのである。オペラグラス忘れるなんて、私、どうかしてる・・・・。

あまり自分の中でも盛り上がらず、舞台は始まった。
孫悟空、今回の人には目元キラキラのスパンコールがない。よく動いてるけれど、動作のひとつひとつに キレがない。なんだかもっさりした感じ・・・本当にどの動作もキマって見えないのだ。どうしてかなぁ。 顔がフルメイクなもんだから、せっかくの表情もあまり目立たないし、どうも、盛り上がらない私。 公主が武旦だから、立ち回りは期待できるかな。史敏くらい、すごい人だと嬉しいな。
まったく、前回の孫悟空は悲しくなるくらいひどかったから・・・今回の孫悟空は、立ち回りはイマイチだったけど それでもよく動いてた。飛び乗るはずの椅子を倒してしまったり、受け取るはずの剣を落としたり、 そんなシーンもあったけど、でもまぁ、よく動いてた。立ち回りの周りの人たちもよかった。 公主は後半すごくて、拍手しまくり。あれだけ動いてずっと鼻で呼吸してるってすごいな。
ここ何年か毎年京劇をみてるけれどやっぱり上海京劇が一番よかったな。わかりやすくて面白いんだけど やっぱり私はかぶりものの舞台はあまり好きじゃない。最初の白蛇伝がすごーくよくてすごーく面白かった からかなぁ。
来年はどこの京劇がくるかな。上海京劇がまたきてくれたら、嬉しいな。史敏、かえってきてぇー。