2006.06.10...パンフレットから、史敏。

2006.06.10...パンフレットから。


1年ぶりの京劇、それも待ちに待った上海京劇。 初めて見た京劇が上海京劇で、演目は「白蛇伝」。もう4年くらい前のことだけど、立ち回りも歌も演技も何もかも素晴らしくて 一度で京劇のファンになりました。(おやびん有難うございました!) それ以降、大阪には年に1度しか来ないというのにその翌年はSARSで公演中止になったり、やっと来ても上海京劇じゃなかったり、 去年は演技は素晴らしいけど立ち回りがイマヒトツ・・・というものが続き、やっとやっと、待ちに待った史敏のいる上海京劇がやってきた!

チケットは勿論、2月あたりからかぶりつきを割引つきでガッチリ予約。
京劇に限らず、舞台を見るときは私は可能な限りかぶりつきをお願いする。全体を見渡せるわけではないし、字幕つきの京劇なら尚更かぶりつきは 特に良い席ではないかもしれない。でも私はかぶりつきが好き。(これはきっとおやびんの影響でしょう、ハイ。)
私は目の動き、指の立て方、つま先の細かな動きをたっぷりたっぷり堪能したいのでかぶりつきでなくてはならないのであります。 歌舞伎のときだって、役者さんとしっかり目をあわせて細かい表情や動きを楽しむならやっぱりかぶりつきでしょう。そして かぶりつきでオペラグラスも必須でしょう。え?必須じゃない?そんなこたおやびんに言ってくださいませ。

今回はNHK大阪ホール。前回の上海京劇もNHK大阪ホールだったなぁ・・・と思いつつ、開演少し前に着きました。 今回の演目は「楊門女将」その中でもA、Bと2つある。Aは女将集結編、Bは女将合戦編。どちらも面白そうだったけど両方見るのは 経済的にも時間的にも難しいので、Bの合戦編を見ることに。




2006.06.10...パンフレットから。


「白蛇伝」では、もう少し姿を見たかったなぁと思ってた俳優さん、今回もBでは幽霊のような役。うーん(^^;;。
もう一人、可愛くて贔屓にしてる俳優さんもあまり出番がなく・・・残念。
相変わらず史敏はすごい。相変わらずチャイニーズ版栗原小巻だけど、やっぱり綺麗わー、この人。歌もすごいし、指の動き、 目の表情の素晴らしいこと。立ち回りはいまひとつ物足りなかったけれど、それでもあの衣装であれだけ動くのは すごい。そしてこの人に限らず、どれだけ素晴らしく激しい立ち回りをしてもみな鼻で息をしてること。誰も口をあけて はぁはぁ言ってない。どんな肺してるんですかアナタ達は。すごいなぁ・・・そしてあの独特の歩き方。 かぶりつきがいいと思うのは、あの裾の間から見える足の動きをじっくり見られること。あの音のない流れるような歩き。 ほんのちょっとした動きでも無駄なく計算された足捌き。長くひらひらした裾を効果的に見せる、それでいて優雅なあの足捌き。 顔や手や、小道具を見るのも楽しいけれどあの足捌きを見るのも私は楽しみの一つなのであります。

残念ながら今回は「白蛇伝」を超える満足度はなかったけれど、やっぱり上海京劇はすごい。来年も上海京劇来るといいな。



2006.06.10...着ていった着物、鏡越し。
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