今回の主役は、赤いカンである。
夏、まだ太郎ちゃんが生きていた頃、太郎の食欲が落ちてしまい、とても困ってしまった時があった。
あの手この手で色々用意してみたけれどなかなか気に入ってもらえない。そんな時、石川師匠からこれが届いた。
故はむ太くんは歯がなかったので食事は大変だったそうだ。毎日おだんごを作って、栄養も考えて、石川師匠は本当に偉い。すごい。食べてもらうための工夫、努力も、故はむ太くんの状態や年齢を考えると並たいていのものではなかったと思う。そんな石川師匠からの差し入れである。太郎ちゃんが食べないワケがないざます。
太郎の食欲は復活した。この赤いカンに入ってた色んな食べ物が、太郎ちゃんを元気にしてくれた。そしてTさんからの差し入れのミル。本当にありがとうございました。
秋になり、太郎は食欲もあまり落ちず、ある日眠るように旅立っていた。
最後を看取ることはできなかったけれど、空腹のまま旅立たなかったことは、私にとってささやかな慰めである。
今、うちには2歳4ヶ月になるおじじ、玄太がいる。
こいつはデブのくせに、ブタのくせに、ハムの外見をもつ、あこぎなデブである。
そのデブが年明けに体調を大きく崩した。食欲も落ち体温も下がり、このときは本当に慌てた。
このときも私は石川師匠に泣きついた。師匠からは的確なアドバイスを頂き、赤いカンの中に秘蔵していた餌が活躍し、でぶは復活した。
石川師匠からのアドバイスや、玄太を心配して電話くださった人、DMくださった人達のおかげです。ありがとうございました。こんなブタのために・・・ありがたいありがたい。
赤いカンの模様は、カブである。でぶの好きなカブ。でぶとカブ。ぶぶぶぶぶ。
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上の文章を書いてから、約10ヶ月が経とうとしている。
豚も旅立った。何匹も、大事に思っていた家族が旅立った。中身は既に頂いた時のものは全部ハム達に与えてすっかり入れ代わっているが、それでもとっておきの餌、大事な餌などは今でもここに入れている。やっぱり、秘蔵のカンである。
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