2006.01.17...1年半ぶり。



1年半ぶりの歌舞伎。1年半ぶりの仁左様。
新春歌舞伎で、玉三郎も出るせいかかぶりつきが取れず、泣く泣く5列目。
いえ決して悪い席ではないんです。5列目なんて充分贅沢なんです。それはわかっているんです。
でも私はかぶりつきが好きなんです・・・。
そういえば前回の時も海老蔵の襲名にひっかかってかぶりつきが取れなかったっけ。
あの若造め。
だけど駄右衛門の真正面で、とても良い席だった。今回も大体仁左様の立ち位置を真正面から見ることが多く、やはりM子たんのお母様の 選んでくださる席は素晴らしい。ありがとうございます。

今回着物で行こうかどうしようか悩んだけれど、「これを着て行きたい!」という着物も特になく、 結局洋服で行った。
番附を買って、三津五郎の手拭いを買って席につく。
今回の番附には仁左様のお写真がいっぱい。
開場内はやたら寒くて、おニューの真っ白のストール大活躍。
私は通路側の席で、舞台全体をゆっくり見渡すことも出来、うん、確かに良い席です。

一幕目は「源平布引滝」。
仁左様の義賢を以前見たことがある。目玉といわれる戸板倒しがなかったこと、兄さんのどくろを踏めなかったくせにそれで ひとを殴ること、色々「??」と思ったことはあったけれど仁左様がステキだったので全部許す。
しかし今回は愛之助。嫌いじゃないけれど、手が短いのよねぇ、全体に小柄なのよねぇ。手が小さいのよねぇ。
めっちゃ手が小さい私に言われたくはないだろうが、でも、ちょおっとねぇ。
途中で寝たらどうしよう。寝てしまいそうな気がする。どうしよう。
そんな心配をしていたら幕が開く。
孝太郎が出ている。なんだかアンタ、老けたというか疲れきっているというか・・・。
嫌いじゃない役者さんだけど今回はどうもピンと来ない。あ、そうだ、小万の役は前回秀太郎だったんだ。
秀太郎は今回出ていないので本当に、本当に残念。秀太郎大好きなので本当に残念。
愛之助は頑張ったんだと思う。戸板倒しも見れたし、私もかろうじて寝なかったし、でも最後の仏はちょっとアカン。
あれは仁左様のほうがよかった。なんて荒業勝負じゃないんだけどね。やっぱり愛之助、手が短い・・・。
大好きな秀太郎の養子だし応援したい気持ちはあるのだが、うーみゅ。
誰もあまり印象に残らない舞台でござった。なのでここではたっぷり、袖のひとを見てました。相変わらず素晴らしい音です。
合間にずっと腕や手首をさすってるのが気になります。おいくつなんでしょか・・。これからもずっと元気でいていただきたい人です。

30分の休憩。
今回は写真もこれといって欲しいものもないし、席で買ってきたパンを食べて、2Fに降りて化粧を直してコーヒーを 買って席に戻る。寒くて寒くて、暖かいものが飲みたくて。
あーあ、かぶりつきだったらマスカラも塗りなおすところなんだけどな。なんて思いつつ。
マスカラ塗りなおしたって仁左様とガッチリ視線があうわけじゃないんだけどね。わかってるけどね。

二幕目からいよいよ仁左様。
最初は玉三郎。あれ、拍手が少ない。
悲恋ものかと思ったらコメディなのかこれは?
最初の入水の場面で悲しい悲しい話なのかと思ったけれど、場が変わるたび面白く笑ってしまうところが増えてくる。
玉三郎、やっぱり綺麗ねぇ・・・ため息でるくらい、綺麗。
でも仁左様と手をつなぐのは許さん!肩抱かれるのもこれまた許さん!きーーーっ!このお二人は私が生まれる前からの コンビであられるそうな。・・・そうかもしれんが、あんなにくっつくのは許せん!
第二場で船のシーン。おお!あの船、私は乗ったことがあるぞ!
弥十郎は大好きな役者さん。彼がいたのは嬉しい。
それにしても仁左様、ずいぶんお痩せになられた。仁左様は足が長い。孝太郎演じる求女を間違って殺してしまう場面など 手前で苦しむ孝太郎などよりも後ろ向いてふんばった仁左様の長いおみ足ばかり見てしまう。 手も長いし指も綺麗だし、あの親指のかたちがとてもよろしい。 痛々しいくらい痩せてしまったけれど充分目の保養になる。もうそこに立っているだけでうるうるするくらい嬉しい。 何度か目があってドキドキするくらい嬉しい。瞬きする間も惜しいくらいお姿を見ていたい。
私、現実にいいなぁと思う男性に痩せたひとは一人もいない。大抵ふっくら、ふくよか、立派なおなか、ちゅう感じが多い。 が舞台では仁左様しか目に入らない。舞台ではほっそりすっきりなひとがいい。
5列目くらいのほうが却って視線があうのかなぁ。いや、かぶりつきで滅多に視線があわないのは仁左様だけだ。 他の人とはめっちゃ視線が合うぞ。でも仁左様と視線があうほうが嬉しい。
今回、仁左様はツッコロバシな役だったけどたくさん笑えたし、楽しかった。 夜の部の話もいつか見てみたいなぁ。

義賢にしても十六夜にしても役者さんの数が少ない。いつも仁左様の次に楽しみな秀太郎もいないし雁治郎(あ、 もう藤十郎か)もいないし菊五郎もいない。その点かなり物足りない。吉や福助も見たいなぁ。福助、長いこと 見てないなぁ。秀太郎みたいなぁ。秀太郎に会いたいなぁ。
というわけで次は7月。
藤十郎だ。
M子たん&お母様、またよろしくお願いしまーす。







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