れよく聞けよ 普段は帳場を廻りの髪結 いわば得意の事だから ウヌがような間抜け野郎にも やれ忠七さんだとか 番頭さんだとか 上手を使って出入りするも 一銭職と昔から 下った稼業の世渡りに ニコニコ笑った大黒の 口をつぼめたからかさも 並んでさして来たからは 相合傘の五分と五分 梅雨小袖昔八丈:永代橋の場:髪結新三(つゆこそでむかしはちじょう:えいたいばしのば:かみゆいしんざ)