年増(としま)



私も元は深川に流れの道も汲み分けた芸者づとめの気苦労をいくつ重ねて山開き、
好いた一座の付合いに思われ初めて思い初め、花曇りから本当に雨に嬉しき朝直し、しっぽり濡れた夜着のうち

「花玩暦色所八景」の一:年増:芸者上がりの妾
(「はなごよみいろのしょわけ」のいち:としま:げいしゃあがりのめかけ)

ハムスター歌舞伎