◆◇◆ 3日め/【カイロ】〜アブシンベル〜アスワン ◆◇◆ 早朝、というより夜中、カイロ発。 憧れのアブシンベル大神殿へ。 これを見たくてエジプトへ行くのであります。 一泊できたらよかったんだけどなー。 午後からアスワンハイダム。 夕方、ファルーカでナイル河ミニクルーズ。 日没はどんなにすばらしいだろう。 そしてアスワンで宿泊。 今日も長い一日になりそうです。 |
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1:15にモーニングコールが鳴る。そう考えただけで何故か12時くらいから目が覚めてもう眠れない。
一度目が覚めたら眠れなくなってしまう私、どうするんだ、一日しんどいぞ〜。(TT)。
連泊も終わり、移動日なので2:00までにスーツケースをドアの外に出さないといけない。
モーニングコール後夫を起こし、眠い目をこすりこすり用意する。
朝食はホテルが箱につめて用意してくれたのでそれを持って飛行機に乗り込むことに。
飛行機は4:30に出る予定。空港には3:15に到着したのだけど人がたくさんいた。
観光客だけでなく一般の人もたくさん。いつの夜もエジプト人は大人も子供も夜中も元気で朝もめっちゃ早い。いつ寝てるんだ?
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4:30に飛行機は出た。
ラッキー、また窓際!嬉しい!
夜明け前、街の明かりがちらほら見えた。アスワン空港で30分待ち、再度飛びたつ。
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南に向かって飛び、飛行機の左側の座席だったので日の出もばっちり見えた。でも眩しい!
全然眠くならないまま、ふとあることを思い出した。飛行機の左側前方の窓際座席。この席ってもしかして・・・眼下に広がるナセル湖。もしかして・・・!!
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わーお!これよこれ!!
見えた見えた見えた、アブシンベル大神殿!!
隣の席の夫は爆睡していたので当然起こさずゆっくり一人で楽しみました。すてきすてき〜。でかいでかい〜。わーお〜。
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見えましたよ見えましたよ。
こりゃすごい。ここからこんなに見えるなんて、本当に、すごい。すごい。
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ラムセス二世が建てたアブシンベル大神殿。カイロから南に約1000km離れたこの場所に、これだけのもの。
当時の首都ルクソールからも何百kmと離れている。
岩をくりぬいてつくった岩窟神殿。
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観光客だらけ。白人が多い。
気温はすでに30度。暑くて暑くてとにかく中に入った。日陰は涼しいのだけど中は人いきれで暑くて暑くて暑くて。
空港からは乗り合いバスで来たのだけど飛行機で降りた人の殆どがここに集中している。そして殆どが乗ってきた飛行機でアスワンかルクソールまで戻る。ここに宿泊する人が少ないと聞いたけど、宿泊する人はもしかして貸切になるんじゃないかな。うらやましい〜。
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カデシュの戦いなど、戦争好きと言われるラムセス二世だが、世界で始めての和平条約を結んだ人でもある。
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頭の中を「太陽の王ラムセス」シリーズのいろんな場面が駆け巡る。今私はその舞台にいる。
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今から3300年前に作られたこの大神殿。一番奥の至聖所は右からラー・ホルアクティ神、神格化したラムセス二世、アメン・ラー神、プタハ神。
1年に2回、太陽の光が一番奥まで届くそうな。ラムセス二世の誕生日と即位した日。3300年の昔に太陽の運行まで計算されたなんて!今は、移動したため2日ずれたそうだが。
アスワンハイダムの建設によって湖に沈むかもしれなかったアブシンベル大神殿。ユネスコの救済で今もこうしてこの姿を見ることができて、本当に嬉しい。
エジプトに来てよかった。改めて思った。
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どこも綺麗なレリーフを綺麗に写そうとする観光客でいっぱい。私が写そうとしたら白人の綺麗な女の子が通りかかり、私に気づいて一緒に歩いていたその子の友達をとめてくれた。私が写し終わるとまた歩きだしたのだけど目があってニッコリしてくれた。サンキューしか言えなかったけれど嬉しかった。この子は帰りのバスも一緒になって、飛行機に乗る前に向こうが先に気づいて手をふってくれた。こんな日本人がいた、と、私もあの子の思い出のひとつになったかな。
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とにかく人いきれで暑いので外に出ることにした。
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実は私たち、帽子を忘れてきてしまった。被っていくつもりだったのに自宅に忘れたのである。いやもう暑い。とにかく日陰に入って座りたい〜。着いたときは上着着ても少し肌寒いくらいだったのに、今はTシャツ一枚になったってまだ暑いぞ。この短時間の温度上昇のすごいことったら。
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ベンチには既に白人夫婦が座っていたが、旦那さんのほうがちょっと寄って私が座りやすくしてくれた。うーん、紳士だわ!水筒に入れてきたポカリを飲む。美味しい〜。夫は煙草すって日陰で涼んでほっとしてた。
私はあまりの暑さと日差しの強さにパシュミナを頭から被ったのだけどこれだけでもかなり涼しい。風も入るし、持ってきてよかった!
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今度は小神殿に入った。ここも人で一杯だけどがんばって見るのだ。
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小神殿といっても十分大きい。王妃ネフェルタリのためにラムセス二世が建てたそうな。奥さんや側室がたくさんいて子供が二百人いたと言われるラムセス二世。その中でこの人だけがこういうものを作ってもらえた。すごく賢く美しい人だったのね。
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外も観光客が多い。みんな日陰やベンチで涼んでいる。私らもほっと一息。
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やっぱり大きい。やっぱりすごいアブシンベル大神殿。
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風が心地よく、日陰にいると気持ちよかった。来て、よかった。
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中を通って帰ることもできたのだけどもう一度来た道を帰った。クルーズの船が泊まっている。思わず思い出すアガサ・クリスティ。そういえば、小説ではここでリネットは殺されそうになるんだわ。映画ではいきなりジャッキーが登場し、大声で説明文を読み上げ、思わず笑ってしまったけれど。あの映画はピラミッドに登ったりアスワン→ルクソール→アブシンベル→アスワンというよくわからないコースを旅したり、でもなかなか面白かった。
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おみやげもの屋がたくさん並んでいたけれど神殿のほうにずっといたので見ることはできなかった。でも満足。大神殿と小神殿を見て、大満足。アブシンベル空港はこのアブシンベル神殿のためだけに作られた空港。アスワンまでの飛行機は自由席。窓際GETして満足、満足。飛行機は11時にアスワン到着。